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ジモデンが解説!
電気スイッチ交換費用と業者選びのポイント
電気スイッチ交換費用は、
1ヵ所8,800円+スイッチ部材費が目安です
換気扇タイマースイッチについては換気扇タイマースイッチ交換の費用と業者選びのポイントを参考にしてください。
-
スイッチを押しても
反応がない…
電気がつかない… -
スイッチがグラグラする…
陥没した破損した… -
古くなって変色している…
焦げ臭いにおいがする…
電気スイッチが故障した時に知っておきたい
- 工事費用の相場
- 適切な業者の探し方
- ぼったくりを防ぐ方法
を、電気工事のプロが解説します!
電気スイッチ交換の基本と、プロに任せるべき理由
1.電気スイッチ交換のDIYは違法

スイッチ交換のDIYは絶対にNGです。ご自身とご家族の安全を守るためにも、必ず資格を持ったプロにご依頼ください。
電気スイッチの交換は、電気工事士の国家資格が必要です。
無資格者が工事を行うことは、法律で禁止されており、罰則の対象となります。
配線を一本でも間違えると、火災や漏電、感電事故といった重大なトラブルに直結します。
2.作業はシンプルでも安全確保が最重要

単純な交換に見えても、安全確保の手順が最も重要です。プロは、その手順と万が一の際の対処法を熟知しています。
スイッチ交換のほとんどは、故障・劣化した古いスイッチを、新しいものへ取り替える作業です。安全を第一に考え、作業の際は必ずご家庭の分電盤のブレーカーを落としてから行います。
3.プロなら在庫豊富でスピード対応

パナソニック製以外のスイッチは部品の取り寄せに時間がかかることがありますが、お急ぎであれば在庫のあるパナソニック製品に交換し、素早く工事を完了させることも可能です。
多くの電気スイッチはパナソニック製で、国内シェアNo.1を誇ります。ほとんどの電気工事業者が豊富に在庫を持っているため、故障したスイッチも素早く交換できます。使用感が多少変わることはありますが、すべてをパナソニック製に統一して取り替えることも可能です。
一方、東芝製や神保製のスイッチは取り扱う業者が少なく、画像A・B以外のタイプは写真で仕様を判断できない場合もあります。部品調達にも時間がかかり、工事まで数日を要するケースがある点には注意が必要です。
4.古いスイッチも手頃な費用で安全に一式交換

画像のような一般的なスイッチであれば、丸ごと取り替えたとしても部品代は500円程です。
写真のようなかなり古い電気スイッチの場合、交換用部品の製造が終了していることがほとんどです。そのため、スイッチ単体ではなく、壁に取り付けられた土台のプレートごと、新しい規格のものへ一式で交換する必要があります。
一見、大掛かりに聞こえますが、一般的なスイッチであれば部品代も高価ではなく、工事も短時間で完了します。
電気スイッチ交換の費用相場|総額はいくら?料金体系の注意点
電気工事業者にスイッチ交換を依頼した場合、最終的に支払う総額の費用相場は、スイッチ1箇所あたり8,000円~15,000円ほどです(※人感センサー式、タイマー式ではない一般的なスイッチの場合)。 ただし、業者によってその「総額」に至るまでの料金の示し方(料金体系)が異なるため、注意が必要です。ここでは、代表的な2つの料金体系と、見積りを見る際のポイントを解説します。
料金体系の主な2つのパターン
業者から見積もりを取る際、料金体系は主に以下の2つのパターンに分かれます。
※駐車料金は別途となることが多いです。
『工事費』+『部品代』
のシンプル体系
「スイッチ1箇所の交換工事費」として、出張費や作業費など全てを含んだ金額が提示され、それにスイッチ本体の部品代を足すだけの、分かりやすい料金体系です。

『基本料』+『作業費』+『出張費』
などの積み上げ体系
「基本料」や「出張費」がまずあり、それに個別の「作業費」や「部品代」が加算されていく料金体系です。一見、作業費が安く見えても、最終的な総額はパターンAと変わらない、あるいは高くなることもあります。

プロであれば、写真が1枚あれば、ほぼ正確な総額を提示できるはずです。見積りの透明性は、その業者の信頼性そのものだとお考えください。
工事費とスイッチ部品代の目安
上記の料金体系を理解した上で、ここでは工事費とスイッチ部品代、それぞれの費用相場を具体的に解説します。
職人1名がスイッチ1箇所を安全・確実に交換するための、
技術料や経費を全て含んだ料金の目安です。
相場:8,000円 ~ 12,000円(税込)

交換するスイッチ本体の実費です。
機能やデザインによって価格は様々です。

スイッチの種類 | 部品代の目安 | 特徴 |
---|---|---|
片切スイッチ | 300円程 | 最も一般的なON/OFFスイッチ |
ほたるスイッチ | 600円程 | OFF時に緑に光り、場所がわかる |
パイロットスイッチ | 1,500円程 | ON時に赤く光り、消し忘れ防止 |
3路スイッチ | 800円程 | 2ヶ所以上から同じ照明を操作 |
調光スイッチ | 5,000円〜 | 明るさを自由に調整できる |
【重要】「総額表示」が、信頼できる業者の証
スイッチ1箇所の交換のために、何社も呼んで見積りを取るのは、お客様にとっても業者にとっても大変な手間です。
そこで重要になるのが、「問い合わせの段階で、いかに明確な総額を提示してくれるか」
という視点です。信頼できる業者であれば、私たちがここまで解説したように、以下のような計算で総額をハッキリと示してくれるはずです。
【計算例】
「リビングの古い片切スイッチ」1個を
「便利なほたるスイッチ」に交換した場合
スイッチの故障?その前に確認すべき、本当の原因
スイッチの不具合に関するご相談で最も多いのは、「スイッチの感触がおかしい(グラグラする、陥没した)」といった、物理的な破損です。ご自身がそのように感じた場合、その直感は、まず間違いありません。スイッチ本体が故障している可能性が非常に高いです。
一方で、「電気がつかない」という症状だけの場合、原因はスイッチ以外にある可能性も考えられます。ここでは、私たちプロが現場で原因を切り分ける際の、思考プロセスに沿ってポイントを解説します。
ポイント1:電球・蛍光灯の「球切れ」

まず最初に確認すべきなのが、単純な球切れです。多くの場合、これが原因であることも少なくありません。 もし、新しい電球や蛍光灯に交換しても点灯しないのであれば、原因は別の場所にあると考えてよいでしょう。(※蛍光灯の場合、点灯管(グローランプ)の寿命という、安価な部品が原因のこともあります)
ポイント2:照明器具の故障(特に「安定器」の寿命)

球切れではない場合、次に考えられるのが「照明器具本体」の故障です。 特に蛍光灯の場合、「ランプを新品に替えても点灯しない」というご相談では、そのほとんどのケースで、照明器具に内蔵されている「安定器」という部品の寿命が原因です。安定器が故障すると、たとえ新品のランプでも電気は点灯しません。これは、専門家でなければ判断が難しいポイントです。
ポイント3:分電盤の「ブレーカー」(可能性は低いですが、念のための最終確認)
インターネットの記事などで「ブレーカーを確認しましょう」というアドバイスをよく見かけますが、正直なところ、照明1台だけが点灯しないという症状で、ブレーカーが原因である可能性は極めて低いです。 なぜなら、通常1つのブレーカーは、複数の照明やコンセントをまとめて管理しているため、もし落ちていれば、もっと広範囲の電気が消えるはずだからです。 ですが、念のため、分電盤のフタを開け、全てのスイッチが「入(ON)」になっているか、最終確認として見てみるのは良いでしょう。
【結論】次にどうするべきか?2つのケース別・対応法

インターネットの記事などで「ブレーカーを確認しましょう」というアドバイスをよく見かけますが、正直なところ、照明1台だけが点灯しないという症状で、ブレーカーが原因である可能性は極めて低いです。 なぜなら、通常1つのブレーカーは、複数の照明やコンセントをまとめて管理しているため、もし落ちていれば、もっと広範囲の電気が消えるはずだからです。 ですが、念のため、分電盤のフタを開け、全てのスイッチが「入(ON)」になっているか、最終確認として見てみるのは良いでしょう。
ご紹介したポイントを踏まえ、次にどうするべきか、2つのケースに分けて解説します。
スイッチの「感触」が
明らかにおかしい場合
- スイッチがグラグラする、陥没して押せない
- 押せない、押しても勝手に元の位置に戻ってしまう
このような物理的な破損がある場合、原因はスイッチ本体の故障で間違いありません。
電気工事業者へ依頼をしましょう。
スイッチの感触は正常だが、
電気がつかない場合
ここが、最も判断が難しいところです。
原因は、「照明器具(ランプや安定器)」か、あるいは「スイッチ」のどちらかです。
この場合、選択肢は2つあります。
【ご自身で試す】
照明のランプを新品に交換してみる
もし、これで電気がつけば、原因はランプの寿命でした。一番安価に解決できます。 しかし、これでも点灯しない場合、原因は「安定器」か「スイッチ」のどちらかに絞られますが、これ以上ご自身で判断するのは困難であり、危険です。

【プロに任せる】
最初から、専門家に診断を依頼する
専用の測定器を使って、原因が照明器具側にあるのか、スイッチ側にあるのかを正確に突き止めます。無駄な部品購入や、感電のリスクもなく、最も早く、安全に問題を解決できます。

故障原因の特定方法は電気スイッチ故障の原因と交換費用で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
電気スイッチ交換の依頼方法・業者の探し方
電気スイッチ交換をしたい場合、どこに依頼すれば良いのでしょうか?
照明や換気扇のスイッチが故障した際、修理を依頼するのにおすすめなのは電気工事業者です。
依頼先としては電気工事業者・街の電気屋・インターネット集客業者が挙げられますが、どこに依頼をしても最終的に工事を行うのは電気工事業者となります。そのため、最初から電気工事業者に頼むのが最も安価でスピーディーです。
①電気工事士
大規模施設や住宅などの電気工事を行う専門の事業者です。事務所や倉庫で営業をしていることが多いため、探してみると意外と近所にあった、ということがあります。作業の精度はもちろんのこと、スピードも速く、問い合わせから即日工事をしてもらえることも珍しくありません。安心できる業者を選ぶポイントは、事業者名・法人名と住所・電話番号を公開していること、建設業許可または登録電気工事業者の番号を公開していることの2点です。
- 相場
- 交換費用1ヵ所
6,600円~9,900円 + スイッチ部品代 - 依頼方法
- 電気工事業者のホームページにはスイッチ交換費用を明確に記載していない場合が多いので、問い合わせページから画像を添付して工事費用を確認する。
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②街の電気屋
パナソニックのお店やアトムなどの家電販売と小規模電気工事を行うお店です。街の電気屋はしっかりと料金表があるため、ぼったくりとなるような高額請求の心配はありません。ただし、見積もりのために来てもらうだけで出張費や見積料を請求される可能性があり、コストがかかります。また、電気スイッチ交換費用は相場より高めとなることが多いようです。
- 相場
- 交換費用1ヵ所
6,600円~9,900円 + スイッチ部品代 - 依頼方法
- 現地確認(見積り)をしてもらうだけで費用が発生する場合が多いため、不具合のあるスイッチを撮影してお店へ行き確認する。
③インターネット集客業者
「くらしのマーケット」や「ミツモア」に代表される、インターネット上で職人や工事業者を探せるプラットフォームです。
サイト上で登録業者の口コミや評価を比較できるため、一見、安心感があるように思えるかもしれません。
しかし、一つ知っておくべきは、工事の「責任の所在」です。多くの場合、サイト運営会社はあくまで「場」を提供しているだけで、工事の品質を直接保証するわけではありません。万が一トラブルがあった際に、最終的に対応するのは、お客様が選んだその業者(あるいは個人事業主)となります。
また、サイトへの手数料が価格に上乗せされるため、地元のプロに直接頼むより割高になる傾向も。特に「3,000円~」といった極端に安い料金表示には、十分な注意が必要です。
- 相場
- 交換費用1ヵ所
6,600円~14,000円 + スイッチ部品代 - 依頼方法
- 金額が明確な【くらしのマーケット】又は、【ミツモア】から依頼する。その際、『現地確認後の見積り』としか言わずに目安の金額を教えてくれない業者や、『〇〇円~です』としか言わずに目安を教えてくれない業者は避けた方がよいでしょう。
【結論】写真1枚で見積もり対応してくれる電気工事士がおすすめ!
メールやLINEでの問い合わせに対応している業者であれば、下記の情報を送るだけで、迅速かつ正確な回答を得られます。知識のある業者なら、ヒアリングや写真からスイッチの種類を判断できることが多く、部材が特定できない場合でも「工事費〇〇円+部材費」といった明確な見積もりを提示できるはずです。

見積もりに必要な情報
- スイッチの画像(近くから1枚+できれば遠くから1枚)
-
補足事項
- ①どのスイッチが故障したか(複数のスイッチがある場合)
- ②故障したスイッチで何が点灯又は動くのか
- ③スイッチ自体が緑、赤点灯するなど
- ④階段や廊下など2ヵ所以上で入り切りの有無
お問い合わせ例
右下のスイッチが入り切りできません
廊下の照明用スイッチで、2ヵ所から入り切り
照明が切りの時はスイッチが緑に点灯しています

浴室換気扇のタイマースイッチが故障しました
90分までの表記あり

最後に:後悔しない電気スイッチ交換のために
電気スイッチの交換は、一見シンプルな工事に見えるかもしれません。しかし、その裏側には、正しい手順や部材の判断といった、専門的な知識が欠かせません。ちょっとした判断ミスが、火災など大きな事故につながる可能性も、決してゼロではないのです。
さらに、業者選びを誤れば、
- 曖昧な見積もりから、思わぬ高額請求をされる
- 部品の調達に時間がかかり、工事がいつまでも終わらない
- 実はスイッチ以外に原因があるのに、不要な工事をされてしまう
といった失敗に繋がることも、残念ながら珍しくありません。
一方で、心から信頼できる業者と出会えれば、「明確な料金提示」「スピーディーな対応」「本当に必要な工事だけで完了」といった、お金には代えられない「安心」を得ることができます。
このページでは、あなたが安心して任せられるプロを見つけるために、依頼前に知っておきたい費用のからくりや、私たちプロが見ている注意点、そして信頼できる業者の見極め方といったポイントを、私の経験を元に、正直にお話ししてきました。
このページで得た知識を武器に、ぜひ、あなたにとって最高の、信頼できるパートナーを探してみてください。
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電気工事施工管理20年の経験
保有資格:第一種電気工事士、1級電気施工管理技士。
電気工事の経験20年、独立後は自力で作成したホームページ集客のみで法人設立後も3年間黒字を維持。