「蛍光灯の電気代が高い…」
「そろそろLEDに交換したいけど、何から始めればいいか分からない…」
そんなお悩みはありませんか?
このページでは、電気工事士として20年以上の実績を持つプロが、蛍光灯からLEDへの交換に関するあらゆる疑問にお答えします。
省エネ効果で電気代を大幅に削減できるLED照明。しかし、交換には工事費用もかかりますし、業者選びも重要です。
そこで、このページでは以下のポイントを分かりやすく解説します。
- LED化のメリット・デメリット
- 気になる工事費用の相場
- ご自身で交換できるケースと、プロの工事が必要なケース
- 信頼できる電気工事業者の選び方
- 実際の施工事例
このページが、蛍光灯からLEDへの交換に関する疑問解消や、最適なLED化プランの選定にお役立ていただければ幸いです。
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なぜLEDへ切り替えたほうがよいのか?
LEDは、蛍光灯と比較して様々な点で優れています。
私は電気工事士として、これまでに多くの事務所、店舗、工場などでLED切り替え工事を行ってきました。その経験から、LED化によってお客様に最も喜ばれた点は、主に以下の3つです。
- 省エネによる電気代削減
- 長寿命によるランニングコストの削減
- 明るさアップで、より快適な環境を実現
これらのメリットにより、一般的な事務所や店舗では、LED交換費用を約5年程度で回収できるケースが多く見られます。
また、蛍光灯は2027年末で製造・輸出入が原則禁止となります。水銀灯のように、今後、価格高騰や入手困難になる前に、早めの交換をおすすめします。
蛍光灯からLEDへ交換する3大メリット
ここでは、蛍光灯からLEDへ交換するメリットをさらに具体的に見ていきましょう。
メリット1
電気代を大幅に削減
LEDは蛍光灯よりも消費電力が少ないため、電気代を大幅に削減できます。 例えば、40W 2灯の直管蛍光灯をLEDに交換した場合、1日8時間、年間250日使用すると、1台あたり年間約3,600円の電気代削減になります。(※低圧受電の場合)
事務所や倉庫で一般的に使用されている蛍光灯器具からLED器具への交換は、台数がまとまれば1台あたり約15,000円ほどの費用で済みます。この場合、工事費は約5年で回収できる見込みです。

LED照明に切り替えることで、電気代を大幅に節約できる可能性があります。詳しくは『LED照明でどれだけ節約できる?』をご覧ください。
メリット2
交換の手間と費用を削減
LED照明は、蛍光灯と比べて圧倒的に長寿命です。
- 蛍光灯: 寿命は約8,000~12,000時間
- LED: 寿命は約40,000時間(照度が80%に低下するまで)
長寿命により、交換頻度を大幅に減らせるため、ランプ代や交換作業費を節約できます。

メリット3
より明るく快適な空間に
LEDは蛍光灯よりも明るく、また明るさのバリエーションも豊富です。 照明器具の位置変更や増設など、柔軟な対応も可能なため、オフィスの作業環境や、店舗のイメージアップにも効果的です。

LED照明への切り替え:工事費用と電気代削減効果の実例
ここでは、実際に当社が施工した事務所と店舗のLED化事例をご紹介します。
事務所のLED化:約5年で費用回収

- 建物
- 事務所
- 工事内容
- 直管40W 2灯の蛍光灯 75台を、丸ごとLED器具へ交換
- 工事費用
- 総額1,210,000円 (税込)
- ポイント
- 年間の電気代削減効果は約27万円。約5年で初期費用を回収できる見込みです。
店舗のLED化:約2年で費用回収

- 建物
- 店舗 (年中無休)
- 工事内容
- 直管40W 2灯の蛍光灯22台を、LEDバイパス工事でLED化
- 工事費用
- 総額264,000円(税込)
- ポイント
- 年間の電気代削減効果は約14万円。約2年で初期費用を回収できる見込みです。
直管蛍光灯をLED照明に交換する方法には、大きく分けてLED器具に交換する方法と、バイパス工事を行う方法の2通りがあります。どちらの工事方法が最適かは、用途によって異なります。『用途別おすすめ直管蛍光灯LED照明』では、それぞれの工事方法の用途に焦点を当て、メリット・デメリットを比較しながら、最適な選び方を詳しく解説しています。
工事不要!自分でできるLED交換と、電気工事が必要なケース
シーリングライトやペンダントライトは、天井に『引っ掛けシーリング』が設置されている場合、電気工事なしで誰でも簡単にLED照明に交換できます。
しかし、蛍光灯シーリングライトは重量が10kgほどある場合があり、脚立作業に慣れていない方やご高齢の方は、安全のため電気工事業者へ依頼することをおすすめします。また、電球や電球型蛍光灯を使用している場合は、LED電球への交換だけでLED化が完了します。
工事不要で交換できる主な蛍光灯照明器具



電気工事が必要:蛍光灯器具をLED照明器具への取り替え
これらの照明器具をLED化するには、以下のいずれかの工事が必要です。
- LED照明器具への交換: 既存の照明器具を、LED照明器具に丸ごと交換
- 安定器バイパス工事: 既存の照明器具の安定器をバイパスし、LEDランプを設置
(直付、埋込型など)

(シーリングライトを除く)



蛍光灯からLEDへ:切り替え工事費用の目安
蛍光灯からLEDへ切り替えする方法は、大きく分けて2つあります。
- 蛍光灯照明器具をまるごとLED照明器具に交換する
- 既存の蛍光灯器具を活用するLEDバイパス工事


上記2通りの工事方法では、初期費用に大きな差が生じます。
ここでは、一般的な作業環境における、40W 2灯の直管蛍光灯をLEDへ切り替える場合の2通りの工事費用総額をご紹介します。
※台数が多いほど、工事費用は割安となります。
※工事費用は税込
工事方法 | LED器具交換 | 安定器バイパス工事 |
---|---|---|
1台あたりの費用 | 約22,000円 | 約16,500円 |
10台あたりの費用 | 約165,000円 | 約121,000円 |
- 天井高:3m以内
- 屋内作業
- 大幅な養生が不要
- 足場の設置が不要
- 工事時間帯:日中
信頼できる電気工事業者の選び方:5つの重要ポイント
LED化工事を依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。ここでは、業者選びで失敗しないための、5つのポイントをご紹介します。
①提案力
現状の課題のヒアリング
悩みや不満を丁寧に聞き取り、どこが暗いか、どこに不便を感じているかを把握する。
具体的な改善策の提示
暗い場所を指摘し、どのように改善できるかを具体的なプランを提案する。
利便性向上の提案
タイマーや人感センサーの活用など、より便利で快適な環境を実現するための提案を行う。
②見積もりとプラン
見積書とプランが明確で分かりやすいか
電気工事の知識がない方にとって、見積書だけで工事内容を完全に理解するのは難しいでしょう。優良な業者は、簡易的でもプラン図を添付するなど、どのようなLED照明器具をどこに設置するのか、移設や増設はどのように行うのかを、視覚的に分かりやすく説明してくれます。 見積書では工事総額だけでなく、工事内容の詳細、そして業者の丁寧な説明や対応にも注目し、総合的に判断することが重要です。
③見積りの提出が早い、または提出期限を示す
見積もりの提出が早い、または現地調査の時点で提出予定日を明確に示す業者は、仕事の段取りが良く、信頼できる可能性が高いです。
④出来る限り近くの業者がおすすめ
現場近くの業者は、移動時間のロスが少ないため、工事の不具合や、その他の電気設備のトラブルにも迅速に対応できる可能性が高く、大きなメリットとなります。
⑤工事責任賠償保険に加入しているか
工事中に建物や設備を破損させてしまった場合、多額の損害賠償責任を負う可能性があります。万が一の事態に備え、工事賠償責任保険に加入している業者であれば安心です。 これは、事業者自身の経営を守るためにも重要な保険です。
まとめ
蛍光灯からLEDへの交換で、賢く、お得に、快適な環境を実現して下さい!
信頼できる電気工事業者を選ぶ基準は、工事金額、対応の丁寧さ、提案力、信頼性など、人によって異なります。
最初の問い合わせから現地調査、見積もり提出までの対応をしっかりと確認し、金額だけでなく、提案内容や対応なども含めて総合的に判断することが、満足のいくLED化工事を実現するポイントです。

電気工事施行管理20年の経験
保有資格:第一種電気工事士、1級電気施行管理技士。
電気工事の経験20年、独立後は自力で作成したホームページ集客のみで法人設立後も3年間黒字を維持。