電気スイッチが故障した!
勝手に戻る、押せない、
解決までを電気工事のプロが解説

電気のスイッチが故障した場合は、戻せない勝手に戻る押してもカチッと音がしないなど、感覚でおかしいと思うことが多いので、これらの症状がある場合はスイッチの交換が必要となり、電気工事士⁩の有資格者が工事を行わなければなりません。

ここではスイッチの不具合や故障を電気工事士の資格不要で解決できること、電気工事業者へ依頼する必要があることを、スイッチ不具合の症状別で解説しております。また、電気工事業者へ依頼する場合の電気スイッチ交換の相場もお伝えします。

スイッチの不具合 電気工事士資格不要で直せること

スイッチ全体がぐらぐらする

スイッチがぐらぐらしている場合はネジを締めるだけで直せる

プレートを含めたスイッチ全体がぐらぐらしている場合は、ネジが緩んでいるだけなので誰でも簡単に直すことができます。
基本は+ドライバーがあれば直せますが、古いスイッチは-(マイナス)ドライバーが必要な場合もあります。目視でスイッチが垂直になっている状態で写真の水色のネジを2ヵ所締めるだけでしっかりと固定できます。

②スイッチプレートが割れた

割れたスイッチプレートは誰でも簡単に交換できる

スイッチプレートの交換も電気工事士の資格が不要で誰でも簡単に交換できます。スイッチプレートの表面を外してホームセンターへ持ってい行き、同じ物を購入し、写真の水色のネジを緩めればプレートが取り外せますので、同じようにビスを締めるだけでスイッチプレートを交換できます。※ホームセンターや家電量販店ではパナソニック製のみの取扱いが多いため、東芝、神保は手配可能か確認してみましょう。

電気スイッチの故障時に多い症状
(スイッチ交換が必要で、電気工事士資格必須)

電気スイッチの故障時に多い症状を4つお伝えしますが、全てスイッチの交換が必要となり、電気工事士の有資格者でなければなりません。たしかにスイッチ交換は電気工事の最も簡単な工事の1つで、誰でも 

①スイッチが戻らない、勝手に戻る

フルカラースイッチが戻らない、勝手に戻ってしまうことが多い

写真のような左右に倒すスイッチで戻せなくなったり、勝手に戻ってしまう場合はスイッチの故障のため交換が必要です。

②スイッチを押しても入り切りできない

スイッチを押しても入り切りできないのはワイド21スイッチに多い

押すたびに入り切りするタイプのスイッチは、内部の板バネ劣化により押しても感触が弱く、正常に入り切りできなくなることがあります。実際には新品のスイッチを購入し、新品のスイッチから板バネを取り、故障したスイッチへ移植することは可能なようですが、電気工事業者はメーカーから禁止されている板バネ交換を行わないため、スイッチ交換が必要となります。

③スイッチが中に入ってしまった

電気スイッチが中に入ってしまった状態(陥没)

スイッチを強く押してしまったり、施行不良によりスイッチの固定が甘く、長年の使用によりスイッチが中に入ってしまった場合はスイッチの再固定が必要となりますが、これはスイッチの設置にあたりますので電気工事士の資格が必要な工事となります。 

④スイッチが熱い

接触不良によりスイッチが熱くなった場合はすぐにスイッチ交換が必要

スイッチの接点が劣化して接触不良を起こしていると、かなり熱くなっていることがあります。このような場合はスイッチを入れずに、すぐに電気工事業者へ依頼しましょう。 

電気スイッチ交換を業者へ依頼した場合の交換費用

相場は1ヵ所8,800円+スイッチ部材費

電気工事業者へ直接依頼した場合のスイッチ交換費用は1ヵ所8,800円(税込)+スイッチ部材費です。業者により出張費、工事費などの項目がありますが、近くの電気工事業者が行う相場は総額で9,000円~10,000円が一般的なスイッチの交換費用(総額)となります。この総額は電気工事のプロである私が知り合いの電気工事業者30社程に確認した平均値となりますので、スイッチ交換費用の相場と言えます。

下記の場合は費用が高くなります

電気スイッチ交換はどこへ依頼できる?

①近くの電気工事業者

私は電気工事のプロとして、地元の電気工事業者へ直接依頼がベストと考えます。なぜなら工事完了までが早く、適正価格で工事を行うからです。例えばホームセンターや家電量販店などに依頼する場合、受付は電気工事の知識がない人であり、まずは下見を行い見積りとなります。工事完了までに数日を要するでしょう。電気工事業者はスイッチ交換のような単純な電気工事は問い合わせ時点でほぼ正確な工事費用を算出でき、近くなら工事を迅速に行えます。

②住宅メーカー・建築会社

安心感はありますが、やはり工事までに時間が必要です。また、ビジネスとしては当然ですが1社分の経費が余分に必要となり、工事費用は高くなります。

③マッチングサイト

くらしのマーケット、ミツモアなどのマッチングサイトが有名です。多くの業者が登録されており、料金と口コミで比較できます。価格競争になりやすい仕組みになっており、一般的な相場よりも費用を抑えて利用できることが多いです。ただ、業者とトラブルや行き違いがあった場合でも、運営側が責任を持って対応はしてくれず、当事者間で解決する必要があります。

電気工事のプロがスイッチ交換を依頼するとしたらどうする?

近くの電気工事業者へ依頼する

電気スイッチ交換のような少額の電気工事を片道30km以上もあるような業者へ依頼すると、時間と交通費(ガソリン代)が必要なため、電気工事業者の立場では近くへ行った都合で工事を行いたいと考えます。ですからお客さんの都合に合わせたり、すぐに行くことが難しくなります。近くの業者ならすぐに対応できることも多いです。また、ハウスメーカーや建築会社、ホームセンターや家電量販店などへ依頼することもできますが、結局は電気工事業者が対応するため、時間と費用がかかります。

相見積もりは必要か?

電気工事業者からすると一般的なスイッチ交換は単純な工事で、電話で症状やスイッチの種類を聞く、または写真を送ってもらうことで工事費用の総額を出せます。電気工事業者はスイッチ交換の工事費用を聞かれて『現地を見ないとわかりません』とは基本言いません。相見積もりですが、現地見積りを複数社にしてもらうのは労力が必要ですし、時間もかかるため、私なら電話や写真で工事費用を回答してくれる業者から安い業者を選びます。

安くすませる方法はあるのか? 

スイッチ部材を自分で用意したら安くなる?これはホームセンターや家電量販店でスイッチ部材を購入してもほぼ定価なので安くはなりませんし、スイッチの種類は多いので知識のない方が無理をして購入すると間違えたスイッチを買ってしまうリスクがあります。ですからスイッチ部材は電気工事業者に用意してもらいましょう。